皆様こんにちわ。wi-fiドクター、MUGENのますけん(増川佳祐)です。今回、自社のネットワーク環境を見直して、速度改善と通信の安定化について検証していきたいと思います。
もとから自社でのwi-fi環境はごく当たり前に設置してあり、違和感なく使用しておりましたが、最近になってビデオ会議を頻繁にするようになってから、違和感を感じるようになってきました。
具体的な症状として
▼ビデオ会議をしていると1時間に1回、1分間程度の通信が停止する
▼インターネットテレビ(PrimeVideo)を利用すると、後半作品のいい所で止まったりする
メールや軽いインターネットの閲覧ですと、特に不便を感じることがありませんでしたし、インターネットテレビも正直半ば諦めてTSUTAYAでDVDをレンタルしていたりしたのですが、ビデオ会議に限ってはそうもいかず、
ビデオ会議内容で審議・可決、の時に挙手をしていないと進行が止まったり、
大事な人の発言の時に止まってイライラしたり、かなり不便を感じるようになってきました。
そこで、ここは思い切って新しいルーターを購入してネットワーク環境を改善してみよう。という運びになったわけです。
では、改善前のネットワーク環境がどうなっていたかと言いますと
こんな感じです。
スピードテストを行いますと(スクリーンショットをとっていませんでしたので、下記にデータを記載します。)
fast.com
PC2からWi-fiによる速度テスト
1回目 17Mbps
2回目 19Mbps
3回目 17Mbps
PC1から有線LAN接続による速度テスト
1回目 64Mbps
2回目 62Mbps
3回目 62Mbps
PC2からWi-fiによるPingテスト(ルーターへ)
2966回中 失敗187回
PC1から有線LAN接続によるPingテスト(ルーターへ)
697回中 失敗1回
と、1回目にしては気持ちがいいくらいにボロボロな結果が出てきました。
言い訳をしますと、仕事ではあまりヘビーに通信をしていなかったというのと、自宅が別でプライベートでは使用しないという点も目を背けていた理由ではありました。
ただ、なんとなく問題箇所は自分の中で分かっており、まず、図で言う問題箇所1のハブですが、去年、諸事情でNTTのフレッツ光をauひかりに変更し、電話番号を2回線所有している理由からau側から「auのホームゲートウェイを2台繋ぎます。それをONUから分配する必要があるのでHUBを用意してください。」と言われ、ひとまず自宅に転がっていた100Mbpsの安いHUBで代用していたんです。スピードが遅い原因はまずはこれだろうとは予測していました。
続いて通信が断片的に切れる原因ですが、問題箇所2のルーターWSR-300HPから後付でそれぞれの場所に中継機をつけてwi-fiの電波を使い方ところへ伸ばしておりましたが、安価な中継機を使用していましたので機器の相性(設定状況)によっては通信状態が悪くなるであろうとは想定しておりました。
まずは、各中継していた子機の電源を切ってスピードテストを行うと
PC2からWi-fiによる速度テスト
1回目 41Mbps
2回目 40Mbps
3回目 38Mbps
PC2からWi-fiによるPingテスト(ルーターへ)
3567回中 失敗0回
とたんに通信状況が良くなりました。この段階で中継機を疑って間違いはなさそうです。
中継機の設定を改善しても良いのですが、もともと建物Aから建物Bへは特定の人が往来をし、wi-fiの電波が良いアクセスポイントへ手動で切替えられるほど器用な人ではなかったので、これを機会にメッシュネットワークで安定したwi-fi環境を整備してみようと考えました。
【参考記事 Wi-Fiの新トレンド! メッシュネットワークに向く人、向かない人】
一番の決め手は、スマホが移動をすると、何も考えないで最適なwi-fiに切り替わるという点ですね。
接続台数は多くないので、型落ちになりますがお値段がお手頃のWRM-D2133HP(専用中継機2台セット)を用意しました。
【Buffalo製ルーターWRM-D2133HP】
https://www.buffalo.jp/product/detail/wrm-d2133hp.html
なかなか個人では買ったことのない価格に思わず手が止まりましたが…ここは自分への投資と思って勇気を持ってポチります。
また、v6のスピードを体感できるようにするべく、auひかり(ホームゲートウェイ)とONU間にギガビットLAN対応のHUBを取り付けました。
この状況下で再度テスト
PC1から有線LAN接続による速度テスト
1回目 330Mbps
2回目 300Mbps
3回目 310Mbps
PC2からWi-fiによる速度テスト
1回目 39Mbps
2回目 37Mbps
3回目 41Mbps
(Pingは通信断が改善しましたので掲載しません。)
有線LANについては概ね文句なしに改善しました。
wi-fiについてはノートパソコンの子機が調子悪いのか思うように伸びず、iPadに切り替えて再計測すると
iPad(Air)からWi-fiによる速度テスト
1回目 59.4Mbps
2回目 58.7Mbps
3回目 64Mbps
端末によっても数値が違うようなので、これも記事を分けて検証していきたいと思います。
1週間以上前に交換し、ビデオ会議も数回行っていますが、概ね途切れず調子が良さそうです。
また、インターネットテレビ(PrimeVideo)も途切れることなく見られるようになり、画質が良くなった。特に早送りした時の反応の良さが上がったという報告もあります。驚いたのが、ファイルの転送サービスで、8.76GBのデータをアップロードしてみたところ、2分5秒で完了し、爆速になった体感は見ていて清々しいです。
いかがでしたでしょうか。ぜひ、ご自宅のwi-fi環境を改善したいとご希望される方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社へご相談ください。ご覧頂きありがとうございました。