入念なシミュレーションをしましょう

Posted by | 4月 30, 2016 | ブログ | No Comments

個人事業で一人で仕事をしていた時は、自分にしかできないことを常に意識し追求していました。

私はMac使いの左利きでかな打ちの変わり者で、Macを1台持ち歩いて編集していればそこそこの物が作れていましたし、そこからよりよい作品を自身が追求していれば良しと思っていました。
ところが、若い人一人採用してこれを編集してみて。とスタッフに仕事をお願いしても、それができないのです。
左利きとかかな打ちはいいとして、Macやその編集ソフトもその分野にいなかったスタッフにとってはとても使いづらいこと。まずはMacから操作を覚えるという教育の負担が2倍に増え、しかも、センスが求められるCGやエフェクトなんて製作者個人の差配で決めているので、他人からしてみればその良さは分かりませんし下手をするとただの自己満足かもしれません。

それを長い期間給与を払いつづけながら教えていく負担の大きさが計り知れない…今の若い人はすぐ辞めると言われてるし…

悩んだ結果

 

私にしかできないと思い込んでいたテクニックを捨て
誰でもできることを使いやすく変化させ伸ばしていこう。

 

と方針を変えることにしました。遅くなりました。ます犬です。みなさまこんにちわ。
それでもその方針は仕事に反映させるのは難しいことで、誰でも出来るってことはつまりお客様もできることなので、素人でも仕事ができる技術をどうやってマネタイズしていくかが悩みどころなのです。

結果的に弊社の場合、経験から積んだ「個性的な切り口」と「素人物量」で攻める格好でライブマルチカメラにたどり着いています。
そこで、今回は教育についてです。

マルチカメラは技術的には他社でも行われていますが、一人でカメラ4台コントロールと編集を同時に行うので独自性が強く、中途採用が全く効かない問題を解消するべく、独自教育を念入りに行い現場で段階的な実践を踏まえて自立させる方針にしました。

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シミュレーション(模擬訓練)です。

要は大きいスペースを結婚式に見立て、新郎、新婦と見立てた模造紙を貼り付けて研修中のスタッフに撮影の訓練をしています。ケーキ入刀の時はカメラ2台前へ持ち込む。新婦の手紙の時は上座、下座に分かれてスーパーインポーズ撮影。など

 

これを本番に向けて最低6回、検証3回を踏まえ本番にぶつけます。

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大きな模造紙は撮影スペースも多くとって大変だったのでスケールを小さくして小さい部屋でも簡単に訓練できるように工夫しました。
私も結婚式撮影の現場に相当数入っていますが、肩に担ぐカメラが3時間も担ぐことはやり始めた当初は辛く失敗が許されないので、ミスが少なくそこそこ撮れるようになったのに2、3年かかってしまいました。

 

それを今の若い世代に要求することは難しいことですし、むしろ経験豊富な我々が変わるべきと考えます。

 

経験を積まないと撮れない。という難易度を極力落として、誰でも簡単に撮れるという環境構築を目指しています。持ち歩くものも軽いので女性でも長時間撮れます。

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ちなみに、ライブマルチカメラの生産力の肝となるコントロールと編集の同時並行の方法ですがこんな画面で行っています。

 

別に難しいことではなく、画面上半分がカメラコントロール。下が映像の切り替えのスイッチングデータの埋め込みです。上の画面の画角を合わせたら下の切り替えでタッチ。上の画面で別のカメラを合わせたらその画面を下で切り替え。繰り返しです。下の画面は実際の映像ではなくカメラ番号を振り当てたものを編集ソフトに埋め込んだものなので、事務所に持ち帰って映像データを流しこんだら映像が切り替わる。という仕組み。オフライン編集の進化版です。このパソコンはsurfaceで縦向きにしながら持ち歩きすることでカメラ移動も比較的容易にしています。

 

やはり、マルチカメラは編集作業が大変で、プロキシ生成を含めて計算しても完成まで最短1週間もかかって人件費のコストが嵩みます。なので現場でやっちゃえ。そうすれば納期半減するし撮影者の編集のセンスも磨かれて一石二鳥。という発想です。

 

この方法は道楽撮りと言われるらしく、カメラを三脚固定しっぱなしでカメラマンがラクをしているように見える撮り方からそんな名称になっているそうですがどうせ言われるならこの道楽撮りを徹底的に追求しプロフェッショナルの撮り方を超える!

そんな意気込みで取り組んでいます。ます犬でした~

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