2016 3月

田舎零細企業がビデオ業界の将来を考えるとこうなった。

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ど田舎細企業のしがない経営者 ます犬です。皆様こんにちわ。
ちょっと時間に若干の余裕ができたのと、ブログを書く気になったので
テーマを一つに絞って情報発信を行ってみたいと思います。

ウチ、自称ビデオ屋です。
自称がつくのは地元ではビデオに限らず色んな事してるので、本当はこれがやりたいんです。という屁理屈で自称を語ってます。

その前提で自己満足的に決めたテーマは、弊社のマルチカメラ撮影技術についてです。
複数のカメラを現場に持ち込み撮影することで、一台だけでは撮影が難しいアングルや表現の幅を広げる方法です。

映像業界ではマルチカメラと呼ぶのがベターですが、より独自技術の毛色を強くし可能性を広げたいので
名称を「Multiview(マルチビュー)」と自社ブランドを立ち上げたいと最近は考えています。

平均年齢が20代の私の会社では、
業界の当たり前を捨て、若い人たちがビデオに関心を持ってくれるような撮影方法と働く環境の構築を目指しています。

それを真剣に考えるようになったきっかけがありまして、ちょっと話が長くなるんですが…

ある日、私の師匠であるビデオ屋さんにウチの経験のないスタッフを連れて行って「カメラマンとして仕込んで欲しい」とお願いをしたところ、師匠からスタッフに「このカメラを持ってみろ」とショルダータイプ(いわゆるテレビカメラ)を担ぐように言われたんですね。

そしたら、「カメラが重くて持てない。」と言うんです。

え? と思いまして

そのうち慣れるよ。とフォローしても、持病で体力が無いことを理由に担ぐことを断ったんです。
それは「この仕事はできません。」と言ってることと同じで雇い主の立場である私は目の前が真っ暗になりました。

いやいや、そりゃあたしかに照明と予備カメラ込で10kg近いカメラは最初は私も辛かったけど、一年くらいすれば
そこそこ担ぎながら歩き回れるようになる。それでさ、一台100万円以上するカメラを担ぎまわる姿というのはこの業界が好きな自分としては憧れでもあるし、一つの到達点であると考えていたんですね。私はそれが当たり前だと思っていたのです。

その憧れをスタッフからできない。と言われた時はショックと同時に、自分の当たり前は他人とイコールではないと改めて知りました。

当時弊社は法人化したばかりで彼と私2人で仕事をしていたので、カメラを担げない=ビデオで稼げない
と極めて単純で且つ深刻な問題にぶつかり、他の業務だけではスタッフを養えないため早急に解決しないといけない課題でした。

悩みました

一台百万のカメラを買うが教えるだけでも数年かかる上に、カメラを担げないと言うスタッフを雇っている…
しかも撮影はセンスが重要で、ずぶの素人を雇用し撮れるまで育てることができるのか…
会社としてもまだまだ軌道に載せられず売上も乏しい。経営が非常に苦しい…

その状況下で、経験を積みまくっているベテランの他社さんを超えるいい仕事をしたい。

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

と数週間悩んだ結果の解決方法は、他社がやらない斬新な撮影方法による方向転換です。

・経験が無いスタッフでも習得が早く、素人では撮れないという撮影
・若い人が興味を持ってくれるような今風の撮影
・コストをかけずにできる高度な技術であること
・なによりも、ラク。

そんなんあるわけがない。と普通思います。スタッフからもそう言われました。
いや、ある。たぶんなにかある。気づいていないだけだ。

そこでひらめくのが私の仕事です。

ある日目に入ったのがビクターのライブストリーミングカメラです。
http://www3.jvckenwood.com/dvmain/gv-ls2/

これだ!!!!!!!!!!!って思いました。

iPadで撮影できるなんて!!!!!今風!!!!!!!!!
しかも、担がなくていいじゃん!!!!!!!
マルチカムはたしかに素人は撮影と編集が難しい!!!!!!!
それでもなにより、ラクそう!!!!!!!!!!!!!!!

というわけでそれを早速導入しようと決めて、発売直後(2013年末)に1台買って検証。そこそこ撮れることが分かって追加で3台。
まあまあイケルと思ったので予備ということで現在2組(8台)稼働しています。

コンセプトはライブストリーミングカメラも同じだから別にパッと聞いても真新しくもなんともないと思いますが
私はカメラ自体が動きまわらないと撮れないブライダルの現場に、この固定式カメラをぶち込む発想が斬新すぎたと考えています。

例えば周りに多くの人だかりができるケーキ入刀のシーンで、どうやって観客の背中を取り払い新郎新婦だけの絵をこのカメラで撮れるのか…その辺りが回数に分けて後述しますが弊社のノウハウってところです。

ショルダーカメラは担げない。無理。と断ったスタッフも、これでようやく撮れるようになりました。

副産物として下記メリットも生まれました。
・ブライダルのような失敗が絶対に許されない撮影現場でもリカバリーが効き敷居が下がりやすい
・女性でも撮れる撮影環境ができた(現在女性スタッフ1名)
・ちょっと真新しい撮影方法で他社との大きな差別化
・設備投資が少ない上に、有線で繋ぐマルチカメラに比べ配線が少ない

というよさげな結果も出せるようになってきました。

でも、普通こういう情報って内部技術なのでマル秘扱いにするはずなんですが
今回、なぜこの技術をオープンにして書くのか、実はこのブログを書くにはある腹黒い目的があります。

・この方法が業界のどこまで通用するのか、要するにヘボいのか結構面白いのか厳しく評価され技術向上へ繋げたい
・メインとして使用しているカメラが広く普及し、メーカーで後継機種を作って欲しい!!

自分の技術はこれまでの応用ですから大したものではありませんし、もっと改良していいものを提供したいので。
どっちかというと本心としては後者が強いです。

このライブストリーミングカメラは3年前から販売しているんですが、初販の出だしが非常に悪かったのと、どうもメーカーにある在庫も少なく、かなりニッチなカメラとして評価されているようで、後継機種がでなさそうなにおいがプンプンするんです。要するに将来的に使えなくなる可能性が出てきています。

販売終了になったらまた撮影方法を考えなおさないといけないじゃん・・・どうするの・・・

まあたしかにカメラのセットアップ自体はネットワークの知識も必要だし操作はタブレットかパソコン。
私はパソコン修理の知識でネットワークも触りは分かるので容易かったのですが、ビデオカメラマンとしてはちょっと敷居が高く、ライブストリーミングというまたニッチな売りが余計売れない原因を加速しているような雰囲気なのです。

ただこのカメラ、結構使えます。
・民生ビデオカメラとしては大きめのCMOSサイズ(1/2.3)
・レンズが明るい
・DVD納品には充分の画質

なにより現場で使っていて大きいと感じるのが
コントロール不能に陥っても録画は回り続けているようなのです。

つまり、操作しているipadがフリーズした!!電波の影響で回線が落ちた!!ってなっても、基本的には録画が続けられていて
再接続すると比較的治りやすい。という解決の速さが現場にとって高いアドバンテージと考えています。
(とはいえどうしても治らず再起動させるときはありますが)

なので、後継機種出せるくらいみんなこれ買って!!!!まじいいから!!!!ビクターさんHDMI端子付きの後継機種出して!!!!俺欲しい!!!!!営業するから!!!!!!!!!!!
という願望が強いわけです。はい。技術が広まりこの方式のカメラが新たに生まれ継続できるお互いWin-Winな環境を目指しています。

というわけでその目的を達成するべく不定期でマルチビューについて書き込んでいきたいと思います。

あとは、私の大好きな経営者の言葉なのですが、
「真似は一流にしかされません。だから私達技術の真似をして盗んでほしい。私たちはその先を開発するのが仕事ですから。」

しびれました…真似をされるくらいのいいものを私も開発したいです。

ちなみに名称が未確定なのですが現在確立してきている撮影方法として
現場でカメラの切り替え(スイッチング)をするが、収録できない環境下で切り替え作業のみを行う
「オフラインスイッチング編集」という作業を研究中です。

ブライダルなどスイッチングができない環境の中で、編集ソフト上(ウチではPremiere)でマルチカメラ編集画面の状態のまま現場に持ち込みスイッチングする方法なのですが、これがしっかりできると現場で編集ができあがる状態なので、持ち帰って映像データを流し込むと切り替え作業が完了されている状態になり、後編集の時間が大幅に削減できる。という考え方です。

ソフトウェアを開発する能力もお金も私には無いので、結局持ち前でできることのアイディアなんですけどね。大したものじゃないです。

結局私が独断と偏見で作業効率を図っているだけなので、他社では当たり前にできているのか、実はやっている人が少ないんじゃないか気になっているんです。なんか反応してくれる人いたらぜひ情報共有したいところです。本日はここまで。ます犬でした。